地球温暖化や大気汚染、森林伐採や海水汚染など、私たち人間の活動によって、地球の未来が危うくなっているいま。
個々人での努力はもちろん、商品販売を行う企業側も「環境にやさしい素材」を使用することが求められています。
特に「紙」や「プラスチック」は、
私たちの暮らしに最も身近な「削減できる資源」。
そこで今回は、
紙やプラスチックに代わる新たな素材・LIMEXについてご紹介します。
LIMEXとは
LIMEXという素材を初めて聞いた、という方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず。
LIMEXは、最近日本で開発された新素材で、その主原料は石灰石。
近年の環境問題を解決しうる、エコロジーとエコノミーを両立する素材なのです。
その特徴は大きく3つあります。
LIMEXの主原料は石灰石
紙やプラスチックの代替品として注目を集めるLIMEX。
意外にもその主原料は、石灰石。
一般にあまり知られてはいませんが、石灰石は世界中に豊富に存在している資源の1つ。
日本でも100%自給が可能で、しかも安価に手に入れることができる鉱物資源なのです。
LIMEXは資源枯渇問題の解決に貢献
LIMEXの製造過程では、紙の製造のように大量の水を要さず、ほとんど水は必要ありません。そして、もちろん木もほとんど必要がありません。
また、プラスチックのように石油由来の素材でもありません。
このようにLIMEXは省エネルギーで製造することができ、資源枯渇問題の解決に貢献することのできる製品です。
さらに、紙やプラスチックがリサイクルの際に抱える課題である「劣化」についてもLIMEXは解決。
LIMEXでできた製品を粉々に砕き、それを固めることで新たなLIMEXができます。
原料である石灰石は無機物であるため劣化しにくく、リサイクルを繰り返してもLIMEXの物性が落ちにくいため、繰り返し再生し続けることができるのです。
LIMEXは環境問題の解決に貢献
石油由来のプラスチックで忘れてはいけないのが、二酸化炭素排出課題。
石油由来プラスチック(PP、PE)とLIMEXを比較すると、原材料調達段階においては、原材料調達段階で約1/50まで削減。さらには焼却する場合も約58%削減と、大幅な削減を可能にしたのがLIMEXです。
二酸化炭素排出を削減することで、気候変動を抑制することに繋がります。
さらには、プラスチックの代替品としてLIMEXを使用することによってゴミを減らし、海洋プラスチック問題の解決に貢献することができるなど、さまざまな環境課題解決に繋げることができます。
LIMEXがつくる、地球の未来
私たちの生活に欠かせない、紙製品やプラスチック製品。
「紙を再利用する」「プラスチックを使わない」意識も大事ですが、それでも0にはできないのが現実。それほどまでに、紙やプラスチックは私たちの暮らしに身近なものなのです。
LIMEXは、そんな紙やプラスチックに代わる「第三極の素材」として、水や石油の依存を抑え、二酸化炭素排出を削減し、森を守る、地球にやさしい新素材。
環境課題の解決に貢献することで、地球の未来へイノベーションを起こすことが期待されています。