1990年代半ばから2000年代後半の間に誕生した、いわゆるZ世代。
彼らももちろん、環境問題や地球の未来について考え、身近なことから取り組んでいます。こういった意識は、何をきっかけに生まれるのでしょうか。
この記事では、Z世代の環境への関心について触れていきます。
そもそも「Z世代」とは?
Z世代とは、1990年代半ばから2000年代後半の間に誕生した世代のこと。
生まれたときからインターネットが普及していたため、デジタルネイティブと呼ばれることもあります。
Z世代は、ミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)よりもさらにIT環境が身近にあり、幼少期からデジタルデバイスやインターネット、SNSを含むソーシャルメディアがあることを前提とした生活をしている世代です。
Z世代が「環境問題を意識したきっかけ」とは
先日、チューリッヒ社が発表したデータ*によると、Z世代が環境問題に危機意識を持ったきっかけでもっとも多かったのは「テレビ(38.9%)」となり「学校の授業(28.7%)」を上回る結果となりました。このほかにもSNSなどを通して環境問題を考える割合も多く、Z世代が普段からよく触れているものが、その危機意識に与える影響が大きいことが分かります。また、「SDGs」を耳にすることが多いためか、それをきっかけに考えるようになったという人も多数。
世代による特性もあるのかもしれませんが、こうして身近な情報をきっかけに環境問題に関心を深めていくことが、地球の未来を守る1つのきっかけとなるに違いありません。
*Z世代の環境意識とチル消費に関する実態調査 / チューリッヒ保険会社
身近な環境課題への取り組みからはじめよう
環境課題への取り組みは決して難しいことではありません。日常生活の中で身近な行動を変えることで、私たち一人ひとりが環境保護に貢献することができます。
例えば、マイボトルの使用は環境にやさしい取り組みの一つです。
プラスチックの使い捨てボトルを避けて、水筒やタンブラーを持ち歩くことで、毎日の飲み物をエコフレンドリーに楽しむことができます。マイボトルを使えば、プラスチックゴミの削減につながりますし、自分の健康にも良い影響を与えることができます。
また、エコバックの使用も効果的な環境対策です。
買い物の際には、使い捨てのプラスチック袋ではなく、再利用できるエコバッグを持参するようになった、という人も増えたのではないでしょうか?エコバッグは頑丈で容量も大きく、何度も使用することができるため、プラスチック袋の使用量を減らし、ごみ問題の解決に寄与します。
さらに、コーヒーショップでの環境に配慮した行動も重要です。
例えば、使い捨てプラスチックカップではなく、マグカップや紙ストローを使用することで、廃棄物の削減につながります。コーヒーショップでの飲み物を持ち帰る際には、自分のマグカップを持って行くこともできます。
これらの具体的な取り組みは、私たちが日常生活で簡単に実践できるものです。
こうした行動は、個人の意識と行動の変化から始まります。ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、これらが積み重なって大きな変化を生み出し、環境課題への取り組みを広げることができるのです。
まずはできることから。どんな小さなことでもやらないよりは良いはずです。
最近はZ世代をはじめとした若い世代にも環境意識の高い人が多く、また企業などの積極的な取り組みもあって、少しずつではありますが、なにかに取り組む人が増えています。
地球の未来を守るために、いまから少しずつ始めてみませんか。