「地球温暖化」と「気候変動」は、どちらもよく耳にする言葉で、同じ意味で使われることもありますが、実は異なる意味をもっています。
それぞれの現象が地球や私たちの生活にどのような影響を与えるのかを知ることで、いま何をすべきかが見えてくるでしょう。
目次
「地球温暖化」と「気候変動」に違いはある?
「地球温暖化」や「気候変動」が社会問題としてニュースやネットで取り上げられるとき、同じ意味で使われているケースもあります。
しかし、地球温暖化と気候変動の意味は、少し異なります。
地球温暖化とは地球全体の温度が上昇する現象
地球温暖化とは、地球全体の平均気温が上昇する現象や、海水の温度が長期的に高くなる現象を指します。
主に、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが大気中に蓄積され、地球が熱を逃がしにくくなることで地球温暖化が進むといわれています。
熱が逃げにくくなると、気温や海水温の上昇という形で影響が表れるのです。
氷河の融解や海面の上昇、異常気象などは地球温暖化の影響によって引き起こされているといわれています。
地球温暖化は、地球全体に影響をおよぼしており、持続可能な生活環境の維持の深刻な脅威となっています。
気温の上昇がもたらす影響はさまざまで、生態系や人々の生活にも影響をおよぼすとして、今後も対策が求められるでしょう。
気候変動とは気温や雨の降り方の長期的な変化
気候変動とは、気温や雨の降り方、風のパターンなどさまざまな気候の要素が長期にわたって変化する現象です。
猛暑日が続いたり、集中豪雨がひんぱんに発生したりする極端な現象も気候変動によってもたらされているといわれています。
気候変動枠組条約では気候変動を、「地球の大気の組成を変化させる人間活動に直接又は間接に起因する気候の変化であって、比較可能な期間において観測される気候の自然な変動に対して追加的に生ずるもの」と定義しています。
現在、気候変動により農業生産の減少、海面上昇による沿岸部の浸水、異常気象による災害などが増加しており、自然要因による長期的な変動だけではなく、人間活動が要因の気候変動が急速に進行していると懸念が広がっているのです。
地球の自転軸の変化による過去の気候変動と比較すると、現在の変動ではおよそ10倍のスピードで気温が上昇しているとされており、地球全体への影響が問題視されています。
「地球温暖化」や「気候変動」を防ぐために私たちにできること
地球温暖化や気候変動は、私たちの生活に大きな影響をおよぼすとして問題視されています。
地球温暖化や気候変動を防ぐためには、日常生活の中で、エネルギーの消費を減らし、持続可能な選択を行うなど、環境に配慮した行動が大切です。
地球の未来を守るため、私たちができる対策を実行していくことが求められています。
ここでは、具体的に取り組める方法をいくつか紹介します。
自宅で節電を心がける
自宅では、冷暖房の設定温度を見直したり、LED電球や省エネタイプの家電製品を使用したり、エネルギー消費を抑える取り組みをしましょう。
また、洗濯時には冷水を使用したり、乾燥機ではなく自然乾燥を取り入れるなどの行動も大切です。
私たちが日常生活で使用するエネルギーの多くは、石炭や石油、ガスなどの化石燃料に依存しています。
化石燃料を燃やすと温室効果ガスが排出され、地球温暖化を進行させる原因になってしまいます。
できるだけエネルギーを消費しない生活を心がけると、節約になると同時に地球を守る行動にもつながるでしょう。
公共交通機関を利用する
徒歩や自転車での移動を選べば、ガス排出量を減らし、健康にも良い影響を与えるでしょう。
自動車による移動は、地球温暖化の主要な原因の一つです。車の燃料であるガソリンや軽油は、燃焼時に大量の温室効果ガスを放出します。
長距離移動の場合は、列車やバスなどの公共交通機関を利用することで、環境への負荷を軽減できます。
また、飛行機は大量の化石燃料を燃やして空を飛ぶため、温室効果ガスの排出が多いと考えられるでしょう。
そのため、飛行機に乗る回数を減らすことは環境への負荷を軽減することにもつながります。
できるだけオンラインで会ったり、列車を利用したりして、長距離移動そのものを控えるのも一つの手段です。
環境に配慮した商品を選択する
私たちが購入する商品は、生産から廃棄に至るまでの過程で環境に影響を与えます。
購入する際には、地元で生産された旬の食材や、環境への影響を抑えた製品を選択すれば、資源の浪費を減らすことが可能です。
また、温室効果ガスの削減に取り組んでいる企業を支持することも、持続可能な未来への貢献になります。
環境ラベル付きの商品や、再利用可能な素材を使用しているものを選ぶとよいでしょう。
廃棄する食品の量を減らす
食料を無駄にすると、生産過程で使用された資源やエネルギーも無駄になってしまいます。
また、埋め立て地に食品を廃棄すると、分解される際に発生するメタンガスが発生します。
メタンガスは強力な温室効果ガスの一種で、地球温暖化を進行させる要因になるでしょう。
メタンガスの排出を抑えるためにも、食品を買うときは必要な量だけを購入し、余った食材を使い切る工夫をしましょう。
食べ残しは堆肥にするなど、廃棄を最小限に抑えられれば、地球温暖化への影響を減らせます。
「地球温暖化」と「気候変動」はどちらも私たちの未来の脅威となる
「地球温暖化」と「気候変動」は異なる現象ですが、どちらも私たちの未来に大きな影響をおよぼす重大な問題です。
地球規模の問題に対処するためには、私たち一人ひとりが生活の中で意識的に行動し、持続可能な未来を目指すことが求められています。