環境に関するマーク・シンボルをまとめてみた

身近な製品の多くに、環境に関するマーク・シンボルが付けられています。
マーク・シンボルの付いている製品は環境によいイメージがあるものの、意味や基準を知っている方は少ないかもしれません。
マーク・シンボルの意味を知ることで、商品選択に役立てましょう。

環境に関する主なマーク・シンボル一覧

環境に関するマーク・シンボルには特定の領域に関するものから世界共通で幅広く使われているもの、日本独自のものなどさまざまな種類があります。

FSC認証制度(森林認証制度)

FSC認証制度(森林認証制度)とは、製品が適切に管理された森林から供給された原料で作られていることを証明するマークです。
主に木材や紙で作られた製品に見られます。

木材や紙の原料を得るため、世界各地で森林破壊が行われています。
FSC認証制度は、森林の生物多様性や労働者の権利、地域社会を守るために導入されました。

PEFC森林認証プログラム

PEFC森林認証プログラムは、木材加工品や紙製品に対し、森林管理認証を受けた木材を原料として使用していることを証明するマークです。
生産・加工・流通の各段階でISOの原則に基づく第三者認証を取り入れていること、ならびに各国の認証制度と相互認証を行っていることが特徴です。
1999年にヨーロッパで発足し、現在は南北アメリカやアジア、アフリカなどでも積極的に活動しています。

エコマーク

エコマークは地球温暖化や節水、生物多様性の保全などの領域に対し、環境負荷が少ないと認められた製品に付けられるマークです。
資源採取から製造、廃棄など製品のライフサイクルを6つのステージに分け、それぞれについて4つの項目に基づき環境への影響を評価することで認定が行われています。

グリーンマーク

グリーンマークは、原料として古紙が使用されていることをわかりやすく表示し、リサイクルを促進するために制定されたマークです。
トイレットペーパーとちり紙は、古紙を100%以上、新聞紙とコピー用紙は、50%以上使用している場合にグリーンマークを表示できます。
その他の紙製品では、古紙を40%以上使用していることがグリーンマーク表示の要件です。

バイオマスマーク

バイオマスマークは、地球温暖化の防止や循環型社会の形成を目的として誕生したマークです。
バイオマスとは、化石燃料を除く生物由来の、再利用可能な有機性資源のことです。
バイオマスマークは、プラスチック製品や事務用品など、原材料にバイオマスを利用し、かつ一定以上の品質や安全性が認められた商品に付けられています。

生分解性プラ識別表示制度(旧グリーンプラ識別表示制度)

生分解性プラ識別表示制度(旧グリーンプラ識別表示制度)は、環境負荷の少ない生分解性プラスチックを使用した製品に与えられるマークです。
2000年度から20年以上にわたってグリーンプラマークと呼ばれていました。
しかし、グリーンという単語から植物性プラスチックと混同されるのを防ぐため、2021年度以降は生分解性プラマークという名称に変更されました。

国際エネルギースタープログラム

国際エネルギースタープログラムは、パソコンやモニターなどのオフィス機器の消費電力が少ないことを示すマークです。
具体的には、アメリカの環境保護庁(EPA)の基準を満たしている商品のみが国際エネルギースターロゴを使用できます。
日本とアメリカ両政府の合意により1995年10月に始まった当制度には、現在スイスやカナダ、台湾も参加しています。

カーボン・ニュートラルラベル

カーボン・ニュートラルラベルとは、事業者によるカーボン・ニュートラルの取り組みを普及・促進させるために導入された仕組みです。
カーボン・ニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスを取ることで実質的な排出量をゼロにすることです。
環境省のカーボン・オフセット第三者認証基準に基づき、カーボン・ニュートラルの取り組みが認証されると製品にマークを使用できます。

マークやシンボルの意味を理解し、適切な商品選択をしよう

環境に関するマーク・シンボルの多くは、製品の原材料や製造過程などが環境に配慮されていることを消費者にアピールするために付けられています。
商品を購入する際は、マークやシンボルの付いたものを選ぶことで、環境保護を間接的に支援できます。
マークの意味を理解し、より適切な商品選択につなげましょう。

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