「私」ができるSDGsとは?|消費者目線で考える、いま環境のためにできること

何ができる?消費者である私たちにできる「身近なSDGs」

デジタル社会と呼ばれる世の中になっていますが、まだまだ紙の資源の使用率は多く、環境問題の大きな課題になっています。また、プラスチックごみ問題も山積みで、多くの企業が改善を目指し、様々の問題を改善させる商品やサービスの開発に力を入れています。
SDGsという言葉は日々の生活の中で耳にすることは多くなってきましたが、私たち消費者側は「結局何をしたらいいの?」と思う人は少なくないと思います。
まずは、SDGsに対する知識をつけることから…という意見もあるかと思いますが、地球規模の大きな問題でなかなか身近に感じられる人はいないのではないでしょうか。
そんな私たちが、すぐにできることは普段使う日用品や身近な商品を環境問題に配慮した商品に選び変えることだと言えます。

環境問題に配慮した商品の選び方

ここでは、環境問題に配慮した商品とはどのようなものがあるのかを見てみましょう。

  • エコマークが付いた商品を選ぶ

生産から廃棄までの過程で、環境への負荷が少ないと認証された商品につける環境ラベル

  • 再生紙使用(R)マークが付いた商品を選ぶ

「ごみ減量化推進国民会議」で定められた再生紙の利用促進や普及啓発をあらわすシンボルマーク

  • バイオマスマークが付いた商品を選ぶ

品質と安全性があらゆる面から適合された生物由来のバイオマス原料を活用した環境商品に付けられるマーク

  • レインフォレストアライアンス認証マークが付いた商品を選ぶ

持続可能な農業基準を満たした農場からの生産される農産物や商品に付けられるシンボルマーク

  • MSC認証が付いた商品を選ぶ

MSC漁業認証規格の原則を満たした水産資源や環境に配慮された漁業で獲られた天然水産物を示すマーク

  • ASC認証が付いた商品を選ぶ

養殖産業ならではの認証制度で水産資源と環境に配慮した漁業で獲られた天然水産物を示すマーク

  • FSC認証が付いた商品を選ぶ

森林の管理に関するFM認証と加工や流通の過程での管理を対象に認証するCoC認証から成り立つ認証制度の審査済の商品に付けられるマーク

  • GOTS認証(オーガニック繊維) が付いた商品を選ぶ

繊維製品の70%以上がオーガニックであり、遺伝子組換技術や動物実験、強制労働などの禁止が守られたGOTS基準が満たした商品に付けられるマーク

環境問題に配慮した商品・サービス4選

商品① アコラップ(aco wrap)

ミツバチの巣から取れた蜜蝋で作られた天然ラップ「アコラップ」は、すべて土に還る素材でできています。また、使い捨てではなく、使用後は水洗いして何度も繰り返し使える地球に優しい商品です。蜜蝋とオーガニックコットンが主要成分のため、食材や食器にしっかりとくっつき、蜜蝋とホホバオイルの成分が抗菌性もあるため食品を扱う日用品として実用性もあります。

商品② CookDoあらびき肉入り麻婆茄子

味の素株式会社の商品「 CookDo あらびき肉入り麻婆茄子」などの商品のパッケージ部分は再生紙を使用しており、エコマークも印されています。一般的には古紙パルプ50%以上の場合に「再生紙」と表記することはできますが、配合量80%以上を目標としており、リサイクル素材を積極的に採用している背景があります。

商品③ Bio LIMEX Bag

羽田空港の店舗で使用するショッピングバッグ「Bio LIMEX Bag」は、石灰石を主原料とし、石油由来に原料の使用を抑え、原料に水や木材を使用しない紙やプラスチックの代替えとなる新素材「LIMEX」を使用しています。従来の紙やプラスチック製の袋と比べて、生産や廃棄の過程で排出される二酸化炭素の排出量を大幅に削減することが可能となります。
ショッピングバッグ以外の紙やプラスチック製の販促アイテムもLIMEX素材への切り替えを検討しており、環境を考慮した動きを見せています。

商品④ TABETE

廃棄となってしまう食品を消費者へとつなぐサービス「TABETE」は、飲食店で売り切れずに余ってしまった食品を、廃棄物にはせずに通常より安価で提供して、食品ロスを無くしていこうという取り組みから生まれました。2021年時点で1500軒もの店舗の登録があり、ユーザーは40万人以上で、たくさんの利用者がいます。東京や大阪などを中心に全国で利用でき、簡単に環境問題に貢献でき、さらに節約もできてしまう画期的なアプリサービスです。

節度ある生産と消費、そして「もったいない精神」

環境ラベルの付いた商品選びをすることや、環境問題を考えた商品やサービスを利用することだけで、すぐに世界規模の環境問題を解決できるわけではありません。問題を全て解決できることはなくとも、現状の意識改革ができ、世界が示すSDGsへの取り組みに関心を持つことができるのではないでしょうか。

もちろん商品の選択で貢献できる問題もありますが、生産の段階で排出される二酸化炭素など、全てを防ぐことはできないので、一番大切なことは、日本人に備わる「もったいない精神」を忘れず、生産や消費をすることなのだと思います。

LIMEX
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