再生紙使用マーク、通称「Rマーク」は、環境への配慮を示す重要なシンボルとして普及しています。
このマークは、製品が再生紙を使用して作られたことを示すもので、環境への負荷を軽減するために重要な存在。
新品紙と比べ、再生紙は木材の伐採量を減らしエネルギーと水の消費を削減するため、そのマークの意味や再生紙ができるまでのことをもっと知っていきましょう。
目次
再生紙と新品紙の違い:持続可能な選択を
再生紙は、古紙や廃材から作られています。
新品紙の製造には大量の木材とエネルギーが必要ですが、再生紙はこれらを再度活用するため、新たに森林を伐採することを抑制することができています。その結果、森の木を守り、二酸化炭素排出量を削減するという重要な役割を果たしています。環境に優しい選択肢として再生紙を積極的に使用している人や企業も多くいるでしょう。
Rマークの種類:再生紙製品を識別する方法
このようなマークを見たことがありますか?
多くの紙製品に使用されているこちらは、「再生紙使用マーク(Rマーク)」といい、古紙パルプ配合率を表示するためのマークとして使用され、製品に表示されるRマークを見ることで、再生紙の使用率を簡単に判断できます。
Rマークは、ごみ減量化推進国民会議総会(平成7年6月15日)で、大阪府廃棄物減量化・リサイクル推進会議の提案によって定められたもので、全国共通のマークとして使用することができます。
企業はRマークを積極的に活用し、持続可能な製品を提供することで環境に貢献できます。同時に、消費者である私たちもこれらの再生紙製品を選択することで、環境保護に貢献できるため、製品を購入するとき、意識してみるとよいでしょう。
再生紙ができるまでに気を付けたいこと
再生紙は地球環境にやさしいと思うかもしれませんし、そのために「使った紙は積極的に古紙として回収してもらおう!」と考えるかもしれません。
紙製品をリサイクルしようという考えは、地球環境のためにとてもいいことですが、再生できない紙があるということを知っていますか?
実は、「紙ならなんでも再生できる」のではなく、ごみ出しの際に注意しなければならないことがいくつもあるのです。
ここでは主な注意事項をご紹介していきます。
リサイクルできる紙・できない紙
リサイクルできる紙製品は多く、新聞・段ボール・紙パックのほかに、紙箱や包装紙、プリント用紙、トイレットペーパーの芯など、身近な製品の多くは古紙として回収してもらうことができます。
しかし、これらの中にもリサイクルできない状態のものが混じっていると、リサイクルの妨げとなってしまうことがあるので注意が必要です。
主な例としては以下の通り。
<リサイクルできない紙類(生活ごみ)の例>
×においのついた紙
×油などの汚れがついた紙
×防水加工された紙
×感熱紙
×写真
×箔押しされた紙
×複合素材の紙
×使い捨ておむつ、生理用品、ペット用トイレシート
これらの中には、本来「リサイクルできる紙」として表記されているものもありますが、汚れなど状態によっては、生活ごみとして廃棄する方が良いケースもあります。
※ごみは各自治体のルールに則って、廃棄・回収してもらってください
適切な分別を行うことで、再生できる紙をより有効に活用することができます。
Rマークのついている再生紙は、新たに木を伐採するものではありませんが、リサイクルのためには水やエネルギーを多く使っています。
リサイクル効率が悪くならないよう、これらリサイクルできない紙に注意して、分別していきましょう。
Rマークを知って、持続可能なライフスタイルをはじめよう
Rマークは私たち一人一人が環境への貢献を意識し、持続可能なライフスタイルへの一歩を踏み出す手助けとなります。
再生紙を選択していくことは、私たちの未来を守るための一歩ではありますが、「再生紙ができるまで」の行動も変えていくことで、よりよいものとなるでしょう。