温室効果ガスの排出は増えている!その理由と私たちにできること

年々、温室効果ガスの排出量が、増加の一途をたどっています。
2024年に世界気象機関(WMO)が発表している「温室効果ガス年報(概要)」によると、2023年度は、温室効果ガスの排出量が過去最高値を記録したとの報告がなされています。
生活する上で、温室効果ガスの排出は、切っても切れない存在ですが、このままでは、平和な生活を脅かす事態が待ち受けているのです。
温室効果ガスを減少させるためには、企業はもちろんのこと、国民一人ひとりの意識や行動も非常に重要です。
未来の地球環境を守るために、私たちにできることは何なのか、共に考えていきましょう。

パリ協定の温室効果ガス削減目標と現状

2015年より発効されたパリ協定で、温室効果ガスに対する長期目標が掲げられていますが、その目標達成はなされていないのが現状です。
パリ協定で掲げられた、世界の平均気温を産業革命(18世紀後半ごろ)以前より1.5℃に抑える、といった目標に対し、2030年までの温室効果ガス排出量削減における各国の目標は、達成できる数値ではない、との結果が公表されました。
この目標を達成できなければ、世界的な異常気象は免れません。
そのため、世界各国で、積極的な温室効果ガスの排出量削減目標を掲げることが求められているのです。

温室効果ガス削減には各国の努力と連携が欠かせない

温室効果ガス排出量を削減するためには、世界各国の積極的な取り組みと連携が欠かせなくなっているといえるでしょう。
温室効果ガスの排出量が年々増加し、2023年には過去最高値を記録している現状を踏まえると、温室効果ガス排出量上位を占める国のみならず、全世界で排出量削減のために行動を起こすことが重要であるといえます。
そのためには、技術不足や資金不足である国への支援や、さまざまな機関との協働など、国や団体を超えて連携していかなければならないのです。

温室効果ガスの濃度が高まれば異常気象が頻発する

近年、我が国では、夏の豪雨や酷暑が問題視されていますが、温室効果ガス濃度の上昇が継続すれば、このような異常気象の頻発が予測されます。
異常気象は、温室効果ガス濃度の上昇に伴い、地球の気温も上昇することが原因です。
地球の気温が上昇することにより、豪雨や台風、酷暑のみならず、冬に気温が下がらないことで雪が降らない、といった変化が見られます。
この異常気象により、住宅や農作物への被害のほか、脱水症や熱中症など、私たちの生活にも大きな影響をもたらすことが予測されるでしょう。

温室効果ガス削減のために企業で取り組むこと

世界的な温室効果ガス削減に向け、企業でも積極的な取り組みを行うことが求められています。
家庭と違い、企業は電力やガスなどの使用量が多いため、温室効果ガスの排出量も、自ずと増加します。
そのため、企業では、温室効果ガスが排出されない自然エネルギーの使用が推奨され、さらには、在宅ワークの導入や省エネ効果の高い設備への投資など、企業全体で設備や働き方を変えることで、温室効果ガス排出量を削減することが求められているのです。

日本の企業が行う課題解決に向けた取り組み内容は以下の記事からご覧ください。

温室効果ガス削減のために私たちにできること

家庭でも、少しの工夫で簡単に、温室効果ガスの削減対策を取り入れられるでしょう。
例えば、普段車で買い物している場合、近場であれば徒歩で、距離があればバスや電車で行くなど、車の使用回数を減らすことで、排気ガスを削減できます。
また、使用していないコンセントは抜いておく、洗濯の際は、風呂の残り湯を使用する、など、節電や節水することも、温室効果ガス排出量の削減に効果があります。
これらの対策は、単に温室効果ガスの排出量が減少するだけでなく、節約にもつながるため、各家庭で取り入れてみてはいかがでしょうか。

異常気象を防ぐために温室効果ガス削減への一歩を踏み出そう

今後、温室効果ガスの排出量が減少しなければ、豪雨や酷暑など、異常気象の頻発が予測されています。
その結果、私たちの生活にも、多大な被害が出ると予測されます。
そのような事態を防ぐためには、世界で積極的な削減対策が実行されなければなりません。
しかし、私たち国民一人ひとりも、温室効果ガス削減のためにできることはあります。
日常生活でできる取り組みを実施し、温室効果ガス削減へとつなげていきましょう。

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