日本も水不足になる?地球温暖化が引き起こす水不足の危機

降水量が少ないときに、「節水しましょう」といった呼びかけを、テレビや街中で耳にしたことがあるでしょう。
水不足の原因には、地球温暖化が挙げられ、地球温暖化を抑制することが、世界的な水不足解消の糸口へとつながるのです。

日本や世界で水不足が生じる要因

地球の約7割は海で構成されているのに、なぜ水が足りない状況につながってしまっているのでしょうか。
その原因には、気候変動や産業の発展、川や湖の汚染などが挙げられます。
そのような中、水不足解消のために、さまざまな角度から問題解決に取り組んでいる日本企業が多々あります。

気候変動による降水量の減少

世界的な水不足は、地球温暖化による異常気象の増加が1つの要因です。
気候変動が起こると、降水量の減少により干ばつしたり、地域によっては雪が解け出たりすることがあります。
こうした変化を受けると、水の供給源となる川やダムなどの水が減少したり、雪の解ける時期が変化することで、必要な時期に水が足りなくなったりする現象が起きます。
その結果、私たちが生活のために必要とする水の不足が起きてしまうのです。

人口の増加と産業の発展

国際連合(UN)の報告書「世界人口推計2019年版」によると、世界の人口は、2050年に約100億人まで増加すると予測されています。
このように、人口が増加することで、必要な水の量も比例して増加し、結果、水不足へとつながってしまいます。
また、世界各地で産業が発展したことにより、その過程で必要となる水の量が増加していることも、水が足りなくなっている1つの要因なのです。

都市化や工業化による水源汚染・破壊

土地開発により、森林や川が壊されたり、工業化に伴う排水の影響で水源が汚染されたりと、私たちの生活が豊かになるほど、水不足が深刻化しているのです。
都市化のために、元々あった森林を伐採したり、川を埋め立てたりすることで、森林が含んでいたり、川が供給したりしていた水が消失してしまいます。
また、工業化に伴い、工場から出る排水が、そのまま川や海に流されることで、水質が悪化しています。
その結果、水不足につながってしまったのです。

このまま地球温暖化が進むと約30億人が水不足に陥る可能性が

水の経済学に関するグローバル・コミッションの報告書によると、世界の約30億人が、今後、水不足の危機に陥る可能性があるとの結果が公表されました。
この世界的な水不足の危機には、地球温暖化が関係しており、干ばつや豪雨が続いた結果、水不足へと陥ってしまうのです。

水不足が引き起こす影響

水不足が起こると、健康被害だけでなく、世界的な争いの種につながったり、食物不足に陥ったりなど、さまざまな影響が懸念されます。
水不足の影響を知る中で、何にどれほどの水が使用されているのか知っておくことも重要です。

感染症を始めとした健康被害

水不足に陥ると、汚染された水を飲むしかなく、結果、感染症を引き起こす恐れがあります。
汚染された水を飲むことで、最悪の場合、死に至る恐れもあるのです。
また、暑い季節や地域の場合、熱中症や熱射病の危険も懸念されます。

水を必要とする農作物の減少による食糧不足

作物を育てるには水が欠かせないため、水不足に陥ると、作物自体が不足します。
作物不足に陥ると、食糧難につながる恐れがあり、水不足に併せて、私たちの健康に被害が出てしまうのです。
また、人間のみならず、作物を餌とする家畜にも影響をおよぼすため、さらなる食糧難が懸念されるといえるでしょう。

水資源を確保するための紛争

水不足が原因で、世界各地で紛争が起きています。
水不足による食糧難や健康被害により、国民が病気にかかったり、死亡したりする国もあります。
そのような緊張感や危機感から、水を豊富に蓄えている国や地域と争ってしまうケースが世界各地で発生しているのです。
さらに、戦争により川や浄水場などの破壊が行われ、水不足に陥る国もあります。

地球温暖化を止めることが水不足解消への第一歩

世界的な水不足解消のためには、地球温暖化を抑制することが重要です。
地球温暖化の抑制ができれば、異常気象の出現回数が減少し、水や食物への被害も減少していくためです。
そのためには、地球に優しい生活を送ることが、必要不可欠であるといえるでしょう。

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